2012年11月30日金曜日

11月の終わりとノロウイルス

11月も終わりです。寒くなりました。
元々古くて大きな建物だったので、冬場は院内が寒い感じで、ご迷惑をかけていました。風よけのために玄関にドアを増設しました。だいぶ良いようです。透明ガラスなので、ぶつからないように注意してください。
明日から12月。今年も長かったようでも、ここまでくるとあっという間に感じられます。
かぜの方はぽちぽちいますが、まだ松本地域でインフルエンザは流行していないようです。一方ノロウイルスは増えているようです。疑わしい場合は早めの受診と、手洗い、塩素系洗剤での洗浄などの注意が必要です。なまものの摂取も控えたほうが無難です。
気をつけましょう。

2012年11月20日火曜日

マイコプラズマ流行

先週からの道路工事が続いています。今週は正面道路なので、相当通行に障害があります。
ご了承下さい。
マイコプラズマの流行が続いているということで、製薬会社MRさんが抗生物質の宣伝に来ました。耐性菌が増えて治療に難渋しているケースが多いようです。
レントゲンで肺炎の所見があれば、疑って診断まで至りそうだけれど、実際気管支炎または咽頭炎くらいだと、疑っても診断は難しいです。長引く咳と痰の人には血液検査をしてもいいかもしれませんが、結果が出るまでに時間がかかる上に、その間抗生物質使うのかという問題もあります。マクロライド系の薬を使い過ぎて耐性菌が出たわけで、使いづらいです。でも実際は使ってしまっている(いた)ので、私も少し責任を感じています。
いわゆるかぜやRSウイルス感染、マイコプラズマなどを症状だけで鑑別するのはとても大変だと思うのですが、感染症専門医や小児科医は違うんでしょうか。
インフルエンザ並みに、迅速診断キット(あるらしいですが)がもっと普及してもらえばなあと思います。
まずは予防(うがい、手洗い)を。マイコプラズマにワクチンはありません。
一方インフルエンザの予防接種は始まっています。希望される方はどうぞ。今年はワクチンに余裕がありそうです。

2012年11月7日水曜日

道路工事のおしらせ

ただでさえ狭い当院周辺の道路なのですが、今週末から来週以降に道路工事が続くため、通行止めの期間があります。
詳細は近辺の道路に表示されていますが、まず9日(金)は当院前の道路が一部片側通行の予定です。
13日から16日は東側の狭い道が通行規制(16日(金)は完全通行止め)、20日から23日は正面の道路が通行規制です。23日は祝日で休診ですが、完全通行止めです。
アスファルトのでこぼこを直すらしいですが、元はといえば昨年の水道管工事の結果としてでこぼこになったので、昨年1回で全部済ましてくれよと思うのですが。松本市の公共工事も減っているようなので、仕方ないかもしれません。
院内にも掲示してあります。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。

2012年11月2日金曜日

メディアの姿勢

前回言いたいことを書いたので、少しすっきりしたかと思ったが、メディアについて書き足りない所があったので、間が空いたけど追加です。
朝日以外の週刊誌や新聞も、iPS細胞についての誤報、有名人の名誉毀損問題、犯人とは別人の写真掲載などと問題が続いています。誤報や写真間違いは検証不足だけれど、その背景にはスクープ狙いの過剰姿勢があります。スクープも大事ですが、何より信頼性が重要なので、検証は不可欠。そこが不十分ということです。
権力者や有名人と闘う、あるいはゴシップ探しをする場合も検証は必要だし、その報道後にどうするのかという姿勢も大事と思います。週刊朝日のようにすぐに謝ってしまっては、今後スクープは出しにくいし、有力者に反対する記事も書きづらいでしょう。
折しも都知事選が行われたり、国政の政局も混沌しているので、政治家がらみの記事は多くなるはずです。弱腰でなく、むやみに反対でもない姿勢で、信頼できる情報を提供してほしいものです。我々もメディアの情報を鵜呑みにしないで、自ら判断できるようにしないといけません。

2012年10月24日水曜日

橋下氏と週刊朝日の問題

はじめに。橋下徹氏に関しての記事を直接読んではいません。週刊朝日というか、朝日新聞社に対しては、以前のブログでその記事内容を批判しました。でも決して橋下氏の政治姿勢や発言を支持しているわけではありませんし、個人的には嫌いです。嫌いなのは政治家になる前からなので、彼の出自を知る前からです。
今回の記事は、橋下氏の政治姿勢や考え方を探るのに、その出自を知ることから始めたいとの意図だったようです。 人間の考え方に、その人の育成環境が関係していることは確かにあるでしょうが、今回はその出自が同和地区(被差別部落と書きます)であることに触れている点に重大な問題があるわけです。
私が小中学生の頃、学校で同和教育が行われていました。最近はあまり聞かないのでどうなっているかわかりません。同和教育が行われないことイコール部落差別がなくなったことではありません。多くの人が身近に感じないだけで、差別は残っています。野中広務氏に関する書籍など(「野中広務 差別と権力」、「差別と日本人」)をみれば実態が多少分かります。
被差別部落の問題は人権に関わる問題であり、非常に敏感に取り扱う必要があるのに、朝日新聞社は人権意識が欠如しているとしか思えません。更に、橋下氏批判のためにその出自を明らかにしようとしたのであれば、その根底には明らかな差別意識があるわけです。取材や記事にした手法も問題ですが、大手新聞社のその意識こそ責められるべきです。

2012年10月13日土曜日

信大病院の医療事故に思う

先日の新聞記事です。麻酔と誤って止血剤を注射•••信大附属病院
事故は確認ミスによるものと思われます。幸い命には別状はないようです。
今回取り上げた理由は、その原疾患と手術についての疑問からです。他紙ではアキレス腱近くの潰瘍とあったので、やけどかと思ったら、重症虚血肢と書いてあります。閉塞性動脈硬化症(ASO)のようです。
ASOは主に下肢の動脈硬化により、血流障害から壊死に至る病気です。それだけ血流の悪い場所だから潰瘍ができるのですが、そこに植皮(皮膚移植)をした理由が知りたいですね。血流が悪いところに移植皮膚が生着することはないと思うのですが。血管付きの皮膚でないかぎり、移植片の皮膚は血流が元々悪いのに、血流の悪い場所に移植しても壊死する可能性が高いと思われます。
血流が良いのであれば、皮膚移植せずとも肉芽ができてくるはずです。湿潤療法をすれば。そこで手術の必要性と妥当性に多いに疑問があります。
信大病院ではASO治療に力を入れているようで、虚血の足を何とか切断しないように研究しているみたいです。今回の患者さんの背景は知りませんが、少なくとも切断の危機はなかったのでしょう。80歳代の高齢者に対して、皮膚移植でどれだけの成果が得られると思っていたのでしょうか。歩行可能ならば外来通院、湿潤療法もできます。(新しい創傷治療のサイトを参照)潰瘍を治すことだけが目的で、患者さん全体をみていないのではないかと思ってしまいます。
止血剤のアドレナリン(ボスミン)は一時的に末梢血管を収縮させて血流を悪くします。全身状態の悪化と皮膚移植の不成功があれば、手術は失敗です。その原因は術中のミスだけでなく手術の立案自体にもあるのではないでしょうか。
もし機会があれば、担当医の意見を聞きたいですが、無理でしょうね。

2012年10月9日火曜日

10月11日の診療について

急で申し訳ありませんが、10月11日(木曜日)の診療時間についてお知らせします。
木曜日はもともと午前のみの診療ですが、11日は午前11時までの診療とさせていただきます。在宅診療の患者さんで急な場合は、連絡いただけば対応させていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い致します。