2012年6月25日月曜日

工事のお知らせ

突然で申し訳ありませんが、今週院内1階のトイレの改修工事を行うことになりました。
全面改修のため多少時間がかかりますが、今週中に終了の予定です。騒音や工事業者、車両などご迷惑をおかけしますが、ご協力をよろしくお願いします。
また工事中トイレは院内2階をご利用いただきます。不便をおかけして申し訳ありません。
当院近くでは水路の工事が予定されているようです。どの程度かによりますが、通行止めはない見込みです。またその他にも今週は業者による清掃、運搬などの予定も別に入っています。来院時ご迷惑になる場合もあります。ご了解ください。


2012年6月15日金曜日

幼児(6歳未満)の脳死判定

昨日、富山で6歳未満の子供に対する脳死判定が行われました。昨年10歳以上15歳未満の子供に初め脳死判定が行われていましたが、幼児は国内で初となりました。日本では、成人でも脳死判定は臓器提供の意思がある場合のみにしか行われません。「脳死に近い状態」であってもその意思がなければ、判定は行われずに心臓死まで治療を続けることになります。
臓器移植法が改正され家族の承諾で臓器提供が可能となっても、子供の臓器摘出に同意するのは親にとってとてもつらい選択であったと思います。発表されたコメントは短いですが、その裏にどれほどの思いがあるのか。勇気ある決断をしたことを尊敬します。
昨年から近くの予備校で特別講義をしていて、先端医学や医療の様々な問題について話をさせてもらっています。「脳死と臓器移植」の問題についても話しました。移植待機患者が多いこと、それに比して提供者が少ないこと、提供する意思と同時に提供しない意思も尊重しなければいけないこと、などを話しました。多くの小児患者が海外へ移植に行かざるを得ない状況は改善されるべきですが、その一方で小児の脳死判定に悩む親の気持ちも大切にしなければいけません。今回のことを機に、この問題について家庭や職場などで話し合ったりするといいのではないかと思います。
小児の場合には虐待の問題も絡みます。今回はなしと判断されていますが、プライバシーの問題もあり、脳死に至った経緯はおそらく詳しくは発表されないでしょう。脳死移植については、その透明性を批判する人が必ずいます。できるだけの情報提供(公開)が望ましいとは思いますが、難しいでしょう。ただ一つ、救急医や小児科医が小児を助けるために全力を尽くすことは当たり前なので、その治療が適切だったかなどと批判することはまちがっていると思います。

2012年6月12日火曜日

ABC検診

ABC検診というのがあります。胃がんになりやすい方を判別して、検診の効率を上げるために考え出されたものです。
多くの胃がんは、ピロリ菌感染→慢性胃炎→発がん と進むと考えられています。つまり、「胃がんになりやすい」というのは、(1)胃粘膜の萎縮が進み、慢性胃炎の状態、(2)ピロリ菌に感染している、この2つの状態を言っています。この2つの状態を「血液検査をするだけで」判定しようというのが、ABC検診です。(1)はペプシノーゲン、(2)はピロリ菌の抗体を測定します。その結果でなりやすいか否かをABCDの4段階に分けて判定し、なる危険性が高いと判定されれば、「毎年内視鏡検査を受けましょう」となります。逆に危険性が低いと判定されれば、「頻回な検査は不要としてもよいでしょう」となります。胃がんリスクの高い人に集中して検査を行えるので、効率のよい検診となります。
あくまでも、「リスク判定」の検診なので、血液検査でがんを発見するわけではありません。また、自覚症状のある方や、既にピロリ菌の除菌を受けている方などは、対象になりません。検診なので、保険は効きません。自費診療となります。
当院でも行っていますので、詳しくはお問い合わせ下さい。
日本胃がん予知・診断・治療研究機構HPより

2012年6月6日水曜日

天体ショー

今年の前半は天体ショーが続いていますが、先日書いた金環日食は見られたものの、部分月食と今日の金星の太陽面通過は、残念ながら見ることができませんでした。今朝は曇り空で太陽すら見えず、午後陽がさしてきた時には、時間も遅い上に、往診先のため日食メガネなし。うまくいかないものです。
国立天文台撮影の金星の太陽面通過画像 というのを夜になって見つけました。動画でみると小さな宇宙船が動いているみたいに見えます。次は100年以上先にしか見られないのか・・・
アーカイブ画像としてこのまま保存しておいてもらえると、もしかして思い出した時にいいかもと思います。