2012年10月24日水曜日

橋下氏と週刊朝日の問題

はじめに。橋下徹氏に関しての記事を直接読んではいません。週刊朝日というか、朝日新聞社に対しては、以前のブログでその記事内容を批判しました。でも決して橋下氏の政治姿勢や発言を支持しているわけではありませんし、個人的には嫌いです。嫌いなのは政治家になる前からなので、彼の出自を知る前からです。
今回の記事は、橋下氏の政治姿勢や考え方を探るのに、その出自を知ることから始めたいとの意図だったようです。 人間の考え方に、その人の育成環境が関係していることは確かにあるでしょうが、今回はその出自が同和地区(被差別部落と書きます)であることに触れている点に重大な問題があるわけです。
私が小中学生の頃、学校で同和教育が行われていました。最近はあまり聞かないのでどうなっているかわかりません。同和教育が行われないことイコール部落差別がなくなったことではありません。多くの人が身近に感じないだけで、差別は残っています。野中広務氏に関する書籍など(「野中広務 差別と権力」、「差別と日本人」)をみれば実態が多少分かります。
被差別部落の問題は人権に関わる問題であり、非常に敏感に取り扱う必要があるのに、朝日新聞社は人権意識が欠如しているとしか思えません。更に、橋下氏批判のためにその出自を明らかにしようとしたのであれば、その根底には明らかな差別意識があるわけです。取材や記事にした手法も問題ですが、大手新聞社のその意識こそ責められるべきです。

0 件のコメント:

コメントを投稿