2012年5月30日水曜日

生活保護の問題について

お笑いの中ではまあまあだと思っていた「次長課長」でしたが、この話題ではたたかれまくっています。
本来は弱者救済のための生活保護を、暴力団関係者などが悪用して、不正受給者が多数いるのではないかという所から問題が始まり、意図的かはともかく(河本さんも)、親族に援助者がいるのに受給しているケースもあることが問題になっています。以前から問題視されてきた事柄ですが、生活保護受給者が最多になり、より表面化してきました。
失業者が増え、十分なセーフティーネットがないため、生活保護に頼らざるを得ない人が増えているのは事実でしょう。受けるべき人にしっかりと受給できるようにするためには、制度や受給額の見直しよりも、制度の運用をしっかりすることが大切だと思います。役所の方も大変だとは思いますが、いい加減な仕事をしていた社会保険庁のようになっては困ります。
生活保護者だからといって、診療において対応を変えることはしていませんが、他の方と同様になるべくジェネリック品を使うとか、無駄な検査はしない、などしています。慢性疾患や具合の悪いときにかかるのは問題ありませんが、医療費タダだからという理由で、むやみに受診するのは、ぜひやめてもらいたいと思います。
今回「次長課長」の問題を最初に取り上げたのは、某国会議員だったようです。国会議員の仕事は、不正受給者を減らすよりも、いかに受給者を減らすようにするかではないでしょうか。議員定数の削減や歳費の削減をすれば、削減分の予算は他に回せます。増税批判しながら、自分達の身を切る話は全くしていません。普段弱者の味方をうたう政党も。他にも政策はあるはずです。議員としての本来の仕事をしっかりしてほしいものです。

2012年5月21日月曜日

金環日食

全国的に金環日食ブームのなか、私も見ました。昨日夜の天気予報は晴れに変わっていましたが、その通りのいい天気でした。日食ビジネスに乗せられて買った日食グラスで、バッチリ見えました。午前6時すぎには太陽が欠け始めて、7時30分過ぎには最大に欠けていました。隣の塩尻市は全国放送でも出るくらいのきれいな金環食プラス、ベイリービーズという現象が見えていましたが、松本は完璧な金環食まではいっていないようでした。それでも「ほぼ金環」でした。写真はとれないので証拠は残りませんが、貴重な体験を文字通り目に焼き付けました。
日食グラスが役に立ってよかったね、と家族。次に松本で金環日食が見られる頃は生きていないと思うので、一生の思い出になりますかね。少し大げさですが。

2012年5月2日水曜日

弱者の戦い方

連休の谷間ですが、当院は暦通り診療しています。
連休中サッカーJ2は、10日間で4試合という過密日程で試合をしています。家庭の事情やアウェーがらみなどで、松本山雅の試合を生で見ることはできていませんが、先日の京都戦はテレビ中継がありました。以前に比べてゲーム終盤に足が止まる場面が減ってきたようで、守備網が決定的に破綻することがなくなった印象です。
サッカーで弱者が勝つには、守ってカウンターに賭けるというのが常識的です。それでもボール支配される時間が長くなると、どうしても疲れたりして失点→負けにつながりやすいのですが、そこを踏ん張れているので、負けないサッカー ができています。勝つためには点を入れる必要がありますが、あまり攻撃に比重を置くと失点しやすくなるため、これからどうバランスをとっていくかでしょう。
サッカーに限らず、弱者は常に守りに入りがちです。性急に結果を求めなければ、サッカーにおいても、多少失敗してもパスをつないで攻撃的にいく、という考えもあります。守備重視のままだと気持ちが後ろ向きになりやすく、前向きになりにくくなるように思います。松本山雅のサッカーは今のままでもO.Kですが、広く人生や仕事においては、弱者であっても攻めの姿勢が大事。そう考えています。