2012年2月22日水曜日

インフルエンザの次は

少しインフルエンザの流行が治まってきたようです。まだ油断はできませんが。
インフルエンザの次に来るのが、花粉症(スギ花粉)でしょうか。松本近辺はまだ本格的な飛散はないと思われますが、3月にかけて飛び始めると思われます。
毎年悩まされている方は、少し早めに抗アレルギー薬を飲み始めるとよいと言われています。今は眠くなりにくい新世代の抗ヒスタミン薬が何種類もあります。「眠気を起こすから効く」と勘違いしている医者がいると、新聞に載っていましたが、今はそんなことはありません。漢方薬の「小青竜湯」も結構効きます。眠くなりませんし。ご相談ください。
「花粉症の注射をしてくれ」という人が、毎年1人はいます。どこかで使っている注射はおそらくステロイドの注射と思われますが、 効果はあっても副作用も多いので、一般的には推奨されていません。当院でももちろん使っていません。お断りしています。
昔から当院に通院されている方の中には「強い薬」を希望されて、内服薬を処方している場合もありますが、ステロイドが少量含まれています。短期間ではあまり問題ありませんが、副作用の点からは本来避けるべきと考えています。点鼻薬の方がまだ良いでしょう。
注射での治療となると「減感作療法」があります。アレルゲンとなるスギ花粉の成分を少しずつ注射して、身体を慣らす治療です。これはアレルギー専門の医療機関でないとできません。強いアレルギー反応が出る虞れがあるからです。
まずは、マスクや帽子などでの曝露予防と、衣服などに付けて持ち込まないなどの予防が大事です。

2012年2月10日金曜日

自殺問題 GKB47って何

インフルエンザの流行は全国規模で拡大していて、推定患者数は200万人を越えているようです。一部病院では院内感染から死者も出ています。これだけ寒く、空気が乾燥しているので、感染しやすい状況が揃っています。まだしばらくは流行が続きそうな気がします。
内閣府が考案した「GKB47宣言」が撤回されるようです。 元々意味不明ですが、自殺対策の支援者などをgate keeper(門番ってこと?)とすることから名付けたらしいですが、AKB48もじりとか、GKBはゴキブリを意味する?とかで批判の的になっていました。昨年日本全国で自殺者は3万人以上でした。標語も大事だけれど、対策の中身がどうであるかがあまり報道されず、肝心なところが抜けています。自殺を思いとどまらせる人は必要だけれど、なぜ死ななければならないのか、その原因への対策もより重要です。
自殺原因の多くは健康問題、家庭問題、仕事や学校での問題などですが、単独ではなく複合的な要因と考えられています。(自殺が減らない理由(All About))
先日も市内でおそらく介護疲れが原因と思われる自殺(心中)事件がありました。何とか誰かがうまく介入できれば防げたかもしれません。医者はうつ病や他の身体的疾患の治療はできても、自殺を完全に防ぐことはできません。相談を受けても実際の介入や支援には他職種の人の協力が必要です。先のAll Aboutの記事のように総合的な支援をできるような対策(政策)をお願いしたいです。不勉強ですみませんが「GKB47」の中身に入っていたのでしょうか?

2012年2月3日金曜日

インフルエンザ流行

天気は回復傾向ですが、寒い毎日が続いています。
全国的にインフルエンザが大流行していて、長野県、さらには松本市も流行しているようです。市南部や西部での流行が徐々に市内中心部にも移ってきた感じです。
予防は手洗いと、人混みを避けるくらいしかありません。かかったら、安静と休養、必要に応じて抗インフルエンザ薬や漢方薬、解熱剤などの治療となります。全身状態良好で軽症の場合は葛根湯や麻黄湯などの漢方薬でも十分効果があります。抗インフルエンザ薬はタミフルの他にも吸入薬があります。いずれもすぐに解熱したり、症状が改善するわけではないので、休養が一番です。また学校は発熱翌日から5日間の出席停止が妥当とされているので、休まないと感染を広げることになります。患者側のマスクや手洗いも大切です。
早く感染が終息に向かうといいですね。