2011年5月17日火曜日

傷、やけどの治療について

前回の八重桜は雨であえなく散りました。
さて当院も今年度から松本市の外科救急当番医に参加します。最初は6月5日日曜日です。
もし当日けがや、やけどをした方がいましたら、おいで下さい。
当院は外傷、熱傷に対し湿潤療法を行っています。夏井睦先生の行っている治療に従っています。その原則は、「消毒薬を使わない」、「ガーゼを直接当てない」、「皮膚に障害を起こす可能性のある軟膏を塗らない」、となります。「消毒しない」は、小学校の保健室の先生が子供達に説明しているように、だいぶ浸透してきたようです。
最近ある先生の書いた記事に、創処置について「きれいで乾かさないように」とあり、「洗って軟膏を塗って保護滅菌していない食品用ラップは貼らない。」とありました。滅菌したラップなんてないし、食品用ラップはそんなに不潔なのでしょうか? 「ラップ療法」で感染するのではありません。創に対しての「きれい」の概念がおかしいと思います。一見良さそうな記事でしたが、この方法には反対です。夏井先生ほど過激に戦う気はありませんが、当院の治療にはそれなりの自負を持っています。治療でお困りの方がいましたら、ご相談下さい。
湿潤療法について詳しくはこちらhttp://www.wound-treatment.jp/を。

2011年5月8日日曜日

5月です

5月になりました。ようやく気温が上がり、暖かくなってきました。
当院の花は4月は紅梅でしたが、今は八重桜が満開です。今週は天気が下り坂の予報なので、もうすぐ見納めかもしれません。
連休前はインフルエンザ(特にB型)がまだ流行っていましたが、連休明けで少し治まるのでしょうか。松本市内は多くの観光客で賑わっていましたが、逆に感染が広がらなければいいですが。
感染といえば、今や原発や地震のニュースを差し置いて、生牛肉の感染が問題になっています。食品管理の問題は森永の事件の頃から何も変わっていないみたいです、業者も行政も。絶対に安全なものはない、ということが原発や牛肉の問題であらためて思い知らされました。我々の医療にも絶対大丈夫というものはありません。それでも安全に十分配慮して、丁寧に診療していきたいと思っています。
きれいな花で少しでも気分を明るく