2012年12月18日火曜日

憂鬱な結果

曇った空と同じくらい憂鬱な結果だった。勝ち負けは分かっていたが、その勝利の理由のほとんどは消極的支持(民主党以外)によるのだから、むなしい結果としかいいようがない。自民党政権(自公連立)になって変化するのは経済政策のみで、TPP参加や消費税増税、沖縄基地問題などの政策に変更はないだろう。今までよりも日米関係を強化すると言っているのだから。
今回どこの政党も、原発、消費税、TPP、憲法改正は訴えたが、それに比べて社会保障の問題は論議が深まらなかった。積極財政で一時的に景気は回復しても、貧困や失業率が改善するかは不透明だ。欧米ではインフレターゲットを導入していると声高に言う経済学者は多いが、日本より失業率の高い国が多い。一方でセーフティーネットの整備ははるかに日本が遅れている。弱者に対する視点がどこの政党にもなかった。
もっと憂鬱なのは、投票率の低さだ。前回変革を求めて投票率は上がったが、今回は結果と裏腹に投票率は大幅に下がった。投票したい候補や政党がないのは確かだが、無投票や白票は無責任委任になってしまう。死票になっても投票すべきだったと思う。他に政治家に対して意思を表明する手段はないのだから。

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