2013年6月7日金曜日

アナログとデジタル

当院も遅ればせながら、4月にレントゲンをデジタルに変えました。今までは昔ながらのレントゲンフィルムを使っていましたが、今度はテレビモニターで写真を見ています。
アナログフィルムだと細かい撮影条件、患者さんの体格、現像機の性能などに画質が左右されてしまい、肝心なところが見えにくい場合があり、不満でした。変更の一番の理由は現像機の老朽化だったわけですが、実際の運用面での不満も解消したかったわけです。
さすがデジタルはよく見えます。もちろん撮影条件によりますが、アナログとは違う。フィルムの保管場所もいらず、メリットのほうが多いと実感しています。
音楽の世界では昔ながらのレコードをプレーヤーで聴くのも趣があって、アナログもいいなあと思われているようです。自分も昔のレコードはまだ一部持っていますが、音楽はCDや携帯プレーヤーでほとんど全て聴いてます。朝ドラの「あまちゃん」で80年代の歌謡曲なぞかかると、昔のレコードの時代を懐かしく思い出しますが。
音楽や芸術はアナログでもいいけど、医学の世界はデジタルでないと、という時代です。血圧計なんかはアナログのものも使っていますが、データの利用や保存を考えるとデジタル化は避けられません。もっとも実際の診療では、問診、視診、触診など人間が行うものは、当たり前ですがデジタル化できません。デジタルな世の中でもアナログ的な診療は必要で、機械的でない心のこもった診療を心がけたいと思っています。

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