2012年6月12日火曜日

ABC検診

ABC検診というのがあります。胃がんになりやすい方を判別して、検診の効率を上げるために考え出されたものです。
多くの胃がんは、ピロリ菌感染→慢性胃炎→発がん と進むと考えられています。つまり、「胃がんになりやすい」というのは、(1)胃粘膜の萎縮が進み、慢性胃炎の状態、(2)ピロリ菌に感染している、この2つの状態を言っています。この2つの状態を「血液検査をするだけで」判定しようというのが、ABC検診です。(1)はペプシノーゲン、(2)はピロリ菌の抗体を測定します。その結果でなりやすいか否かをABCDの4段階に分けて判定し、なる危険性が高いと判定されれば、「毎年内視鏡検査を受けましょう」となります。逆に危険性が低いと判定されれば、「頻回な検査は不要としてもよいでしょう」となります。胃がんリスクの高い人に集中して検査を行えるので、効率のよい検診となります。
あくまでも、「リスク判定」の検診なので、血液検査でがんを発見するわけではありません。また、自覚症状のある方や、既にピロリ菌の除菌を受けている方などは、対象になりません。検診なので、保険は効きません。自費診療となります。
当院でも行っていますので、詳しくはお問い合わせ下さい。
日本胃がん予知・診断・治療研究機構HPより

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