2012年7月17日火曜日

診療情報連携システムについて

7月15日の当番医に来られた患者さん方は、皆さん大丈夫でしょうか。引き続き当院へ通院の方は状況が分かりますが、他の方はもし病状が悪化しているようでしたら、お近くの医療機関を受診して下さい。
先週13日(金)に東北大学病院の中山先生と井上先生が当院を訪問されました。こんな古い下町の診療所を訪れた理由は、近くの病院と始めた診療情報の連携システムを見学に来られたからです。光回線を使って、お互いの診療情報を時系列で閲覧できるシステムです。電子カルテが異なっても情報の共有ができます。両者にカルテがある方のみの情報共有なので、当院の殆どの方は関係ありません。個人情報の保護についても対策が取られています。検査や薬の処方重複などを避けることができるメリットもあります。患者さん方にはご理解をお願い致します。

2012年7月13日金曜日

当番医のお知らせ

一部ネット上では、先日の朝日新聞と札幌の形成外科の話題が盛り上がり、炎上に近いようです。
7月15日(日)は松本市の輪番外科当番医となっています。もしケガややけどなどをしたら、受診して下さい。 ラップ療法を必ずするわけではありません。
昨日から松本市では信州・まつもと大歌舞伎「天日坊」が始まっています。中村勘九郎、中村七之助、中村獅童などが出演、演出は串田和美、脚本は宮藤官九郎と話題豊富です。ちょうど15日は登城行列が行われるみたいなので、市内は混雑するかもしれません。
見物に行かれる方はケガなどしないようにして下さい。

2012年7月9日月曜日

ラップ療法とソフラチュール(朝日新聞の記事について)

私は朝日新聞を読まないので、こんな記事が載ったなんて知りませんでした。
やけどに「ラップ療法」要注意 効果の一方、重症例も
以前からこの新聞は偏った記事を載せることで有名で、医学に関する記事で何度も問題を起こしています。ライバル紙のY新聞の方が、医療に関しては公平性のある記事を書いていると思いますが、他の部分でY新聞は問題があるので、あまり読んでいません。
本題に戻ります。やけどのラップ療法ですが、正しく行えば何の問題もありません。当院はまだ症例が少ないのですが、感染例はゼロです。
「新しい創傷治療」のサイトをみていただけばよいのですが、痛みを伴っていたり、水ぶくれが残っているようなやけどは、まず医療機関(できれば湿潤療法をしている)を受診するべきです。むやみに「ラップ療法」を始めないほうがよいと思います。また感染が疑われる場合には、早急に受診すれば重症化することも少ないと思います。
ただし水ぶくれのない、発赤だけでぴりぴり痛いようなやけどは、ワセリンとラップで始めても、あまり問題ないと思われます。
いわゆる化膿を起こすやけどは、水疱(水ぶくれ)内の感染、深部(表皮下)の感染がほとんどであり、これらは「ラップ療法」とは関係なく起こります従来の治療法でも起こる可能性があります。そのあたりを隠しての記事や熱傷学会の報告というのは、不公平なものと考えます。
新聞記事が指している医療用シートが何なのか分かりませんが、創傷被覆材やプラスモイスト(プラスモイストTOP)を当院外来では主に使っています。プラスモイストはラップよりも水分の吸収がよいのでかぶれにくく、使いやすいです。医療機関でよく使われている被覆材に「ソフラチュール」があります。粗いメッシュで抗生剤がしみ込んでいます。大昔は私も使っていましたが、キズにくっついてしまい、はがす時の痛みと出血が大変なので、7、8年前から使用していません。まずは「やけどのラップ療法」よりも「やけどと傷のソフラチュール」をやめてほしいと思います。ソフラチュールを製造している会社は巨大製薬会社で、他にもよい薬を多く持っているのですから、この際製造中止にしたらいかがかと思うのですが。

2012年7月3日火曜日

駐車場について

昨日、トイレの工事が終わりました、と書いたばかりで申し訳ありませんが、診療とは関係ない、診療所の併設住宅の工事が始まってしまいました。トイレよりも少し長く約2週間くらいかかりそうです。
ただでさえ広くない駐車場を工事業者の車が1台使っています。車でお越しの方にはご迷惑をおかけします。ご了解のほどをよろしくお願い致します。

2012年7月2日月曜日

7月になりました

先週始めたトイレの工事がおおかた終了し、今週から新しいトイレが使えるようになりました。工事中はご迷惑をおかけしました。
ちょうど今週からまた松本市の健診(特定健診、高齢者健診)が始まりました。もちろん間に合わせるためにトイレの工事をしたのですが、間に合ってほっとしています。
健診希望の方は当日でも良いので、電話等で連絡をお願いします。毎年松本市国保と高齢者健診は少しずつ形式が変わります。分かりにくいことは御相談下さい。
去年の松本市の地震から6月30日で1年になりました。まだ傷跡が残っている場所もあります。今年は土曜日だったので何気なく過ぎた感じもありますが、あらためて防災のことを考えなくてはと思います。
梅雨明けはまだ先ですが、今日も暑い日になっています。7月が始まりました。

2012年6月25日月曜日

工事のお知らせ

突然で申し訳ありませんが、今週院内1階のトイレの改修工事を行うことになりました。
全面改修のため多少時間がかかりますが、今週中に終了の予定です。騒音や工事業者、車両などご迷惑をおかけしますが、ご協力をよろしくお願いします。
また工事中トイレは院内2階をご利用いただきます。不便をおかけして申し訳ありません。
当院近くでは水路の工事が予定されているようです。どの程度かによりますが、通行止めはない見込みです。またその他にも今週は業者による清掃、運搬などの予定も別に入っています。来院時ご迷惑になる場合もあります。ご了解ください。


2012年6月15日金曜日

幼児(6歳未満)の脳死判定

昨日、富山で6歳未満の子供に対する脳死判定が行われました。昨年10歳以上15歳未満の子供に初め脳死判定が行われていましたが、幼児は国内で初となりました。日本では、成人でも脳死判定は臓器提供の意思がある場合のみにしか行われません。「脳死に近い状態」であってもその意思がなければ、判定は行われずに心臓死まで治療を続けることになります。
臓器移植法が改正され家族の承諾で臓器提供が可能となっても、子供の臓器摘出に同意するのは親にとってとてもつらい選択であったと思います。発表されたコメントは短いですが、その裏にどれほどの思いがあるのか。勇気ある決断をしたことを尊敬します。
昨年から近くの予備校で特別講義をしていて、先端医学や医療の様々な問題について話をさせてもらっています。「脳死と臓器移植」の問題についても話しました。移植待機患者が多いこと、それに比して提供者が少ないこと、提供する意思と同時に提供しない意思も尊重しなければいけないこと、などを話しました。多くの小児患者が海外へ移植に行かざるを得ない状況は改善されるべきですが、その一方で小児の脳死判定に悩む親の気持ちも大切にしなければいけません。今回のことを機に、この問題について家庭や職場などで話し合ったりするといいのではないかと思います。
小児の場合には虐待の問題も絡みます。今回はなしと判断されていますが、プライバシーの問題もあり、脳死に至った経緯はおそらく詳しくは発表されないでしょう。脳死移植については、その透明性を批判する人が必ずいます。できるだけの情報提供(公開)が望ましいとは思いますが、難しいでしょう。ただ一つ、救急医や小児科医が小児を助けるために全力を尽くすことは当たり前なので、その治療が適切だったかなどと批判することはまちがっていると思います。