2023年3月21日火曜日

春が来たら

 Spring has come. 春が来た、そんな感じです。暦の上では立春から春ですが、松本で2月初めはまだ冬です。今年の2月は比較的暖かかったですが、暑さ寒さも彼岸までの言葉通り、彼岸、春分の日は春という感じです。毎年話題にしているかもしれませんが、当院の敷地の紅梅の花がほころび始めました。昨年末に剪定された枝からつぼみが出て、いくつか開いています。

春が来ると梅の花が咲きます。東日本大震災から3月で12年経ちました。津波の様子は今でも覚えていますが、今も東北の海はそこにあります。噴火から8年半経っても御嶽山はあります。台風19号の被害から3年半近く経っても千曲川は同じように流れています。何があっても季節はめぐるし、自然は形を少し変えたとしても、海や山、川は変わらずそこにあります。

先日ある人に、冬は亡くなる人が多い気がすると言われました。 今年の冬は当院の患者さんが何人か亡くなられ、そうかもしれないと思いました。皆さんほぼ高齢者なので仕方ないのですが、亡くなるのは悲しいものです。特に当院に長く通院していただいた方々が亡くなった時にはつらいものがありました。祖父や父の頃から受診されていたので、確かにそういう時期なのかもしれませんが。 長く近くにいた人がいなくなるのは、とてもさびしいものです。いずれいなくなって、去っていくものだと分かっていても。

諸行無常とは言うけれど、今も花や山、海、川は変わらずにそこにあります。企業の宣伝文句みたいになりますが、当院も患者さんにとってそこに変わらずある存在でありたいと思っています。

2023年3月1日水曜日

新型コロナウイルスへの対応について

 気がつけば新年の挨拶もしないまま3月になるところでした。申し訳ありません。いまさらですが今年もよろしくお願いします。

ようやく新型コロナウイルス感染が落ち着きつつあるようですが、完全に治まりきった訳ではありません。引き続き注意はしなければなりません。現在でも施設や医療機関での集団感染の報告が出ています。同時にインフルエンザや感染性胃腸炎なども流行中です。

一方で感染対策の緩和の動きが出ていて、5月には感染症分類が第2類から第5類になる予定で、それに先立ち学校行事でのマスク着用も緩和される予定などが伝えられています。ネット上で他の医師も言っていましたが、分類が変わったところで、当院含め今まで発熱患者さんを診療してきた医療機関の対応に大きな変化はありません。新型コロナウイルス感染前からインフルエンザや感染性胃腸炎の疑いのある方などは、隔離させていただいていたので、今後も同様に隔離対応をします。院内でのマスク着用や距離、空間の確保も引き続き行う予定ですが、一部の対応を変更することも考えています。変更の場合には掲示や口頭などで説明しますので、ご了解とご協力をお願いします。