2011年11月22日火曜日

アバスチン

今日は少し専門的な話。先週末にこんなニュースがありました。
www.yomiuri.co.jp/science/news/20111119-OYT1T00275.htm
アバスチンは大腸癌に最初承認され、分子標的治療薬の先駆となった薬品で、現在進行再発大腸癌には欠かせない薬となっています。その後適応拡大をして、アメリカでは乳癌の適応も取得していたようで、日本でも今年9月に承認されていました。乳癌の専門医ではないので詳しくは言えないけれど、新たな選択肢として期待されていたみたいです。
まだ承認から2ヶ月しか経っておらず、日本ですぐに承認取り消しになるかは不明ですが、効果不明(または無効)の薬をいつまでも承認というわけにはいかないでしょう。副作用もあるし。裁判で勝訴したとはいえ、イレッサの二の舞は避けたいだろうし。
海外での治験結果で国内承認も得られるようになり、いわゆるドラッグラグは減る方向ですが、こうなると日本での治験も必要なのでは、なんて話もまた出るかもしれません。

2011年11月21日月曜日

まだやっています

インフルエンザの予防接種の話ではありません。水道工事です。当院前の道路は終わったようですが、東側の細い道をずっとやっています。ご近所から歩いてこられる方にとっては大事な道ですが、細いので歩行者すら通れません。いくら何でも今週には終わると思うのですが。

別の話題。HPを見ていただくと書いてありますが、当院は相澤病院と連携をしています。院内にも小さく掲示をしていますが、電子カルテの共有化を図っていて、お互いの診療情報をみられるようになっています。閉鎖された回路での情報交換なので、個人情報の流出につながる可能性は極めて低くなっています。病院と診療所が連携して、地域内で1人1カルテの体制を作ろうとする準備段階と言えます。このことについて、もし心配や不安な点があればお尋ね下さい。

2011年11月11日金曜日

TPPとオリンパス

ここ数日はこの2つが新聞ネタになっています。まずはTPP
環太平洋といってもアメリカのターゲットは日本だと言われています。昔からアメリカは自国内の経済状態が悪くなると日本に関税撤廃を要求してきたので、これもそれの流れだと思います。高失業率と経済の失速に苦しみ、来年に大統領選挙があるので、オバマ大統領も経済界の支援を受けようと必死です。日本も今までは輸入自由化などには反対してきたけれど、今回はアメリカ同様に国内経済が失速していて、何とか打開したいという思惑があると思われます。TPP参加の是非はともかく、お互いメリットありと思っているようですが、アメリカも日本も国内経済がともに悪いわけで、将来性もあまり期待できないと思います。他の新興国は別として、日本やアメリカの市場なんて、今はそんなに価値はない気がします。
それでもTPPの議論には価値があると思います。農業だけでなく医療分野にも改革のチャンスがある気がするからです。TPP参加で医療分野の規制緩和や混合診療の解禁の可能性ありとの記事がみられます。高齢化社会の進行と経済低成長のなかで、新しい国の形を考える必要があり、特に医療や社会保障の改革は絶対必要です。TPPに参加せずとも、この圧力をきっかけにして議論や改革が進めばいいなと思います。
オリンパス・・・・当院の内視鏡もオリンパスです。技術は一流なのに経営者が・・あ、ほ。この問題もイギリス人CEOが指摘して初めて公になったものです。国内や社内の問題を外圧なしに自分達だけで解決できないみたいで、情けないです。

2011年11月2日水曜日

終わったようです

永らく行われていた、当院前の道路の水道工事がようやく終わったようです。出川本町方面から来られていた方は、入って来れるようになりました。まだ周辺では工事が続いているので、引き続き注意はしてください。
公共工事、特に上下水道などは生活に密着しているので、大事なものですが、いざ身近で行われると迷惑に感じてしまいます。年末にかけては道路工事もあちこちで行われそうで、ちょっと憂鬱です。