2012年9月12日水曜日

健診のあり方

9月になってもまだ暑い日が続いています。7月から始まった特定健診も今月一杯です。
昨年も書いたと思いますが、できれば対象者は受診してください。
特定健診は主に成人病予防のための健診、高齢者健診は健康状態把握のための健診と思っています。ただ実際のところ高齢者健診を受けている方は、すでに何らかの疾患で医療機関にかかっている場合が多いです。定期的な血液検査やレントゲンを撮影していれば、必ずしも健診は必要ない気がしています。
開業したころに、進行した腎不全、呼吸不全の方が高齢者健診を受診されました。以前受診されていたので、当院を信頼して健診を受けられたと思うのですが、歩行もやっとの状態でした。健診は行いましたが、当然データも悪く、その数ヶ月後に亡くなられました。
当院の患者さんは(超)高齢者が多いものの、皆さんお元気なので、健診をする意義は十分あると思っているのですが、世の中の高齢者全体ではどうなのでしょうか。
本来は成人の特定健診にもっと力をいれるべきではないかと、考えています。成人病に一生かかる医療費を考えれば、若年者優先と思います。
毎年受診率が低いことが問題ですが、率や数だけでなく、その対象や内容も再評価すべき時期と思います。

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