2014年7月29日火曜日

老人ホームは病院ではありません

当たり前のことですが、老人ホームは病院ではありません。みんな分かっています。看護師は常駐ではなくてもいるし、医師も時々診察に来ます。でも病院ではないので、行える医療行為には限界があります。
ここで既に何回か書いていますが、多くの病院が急性期型に移行し、介護病棟がなくなり、社会的入院と言われていたものが許されなくなった現在、自宅へ退院できない人は施設に入らざるを得ない状況になっています。毎回具合の悪くなった入居者さんをどう診ていくのか、入院がよいのかどうなのか、迷うことばかりです。提供できるなかでは最上の医療をと思ってやっています。
せめて送り出す病院側は、全身状態に関する情報提供書をしっかり書いてほしい。「胃がんは治療しないことになりました」の一文だけでは、どの程度の進行度かも分からない。尿カテーテル挿入のままで退院もOKですが、一般的なカテーテルに変更してからとかできませんか? 病院の勤務医で開業医(や他院の医師)への配慮がない人はたくさんいたので、びっくりはしませんが、この頃続いたので一言書きました。頭が痛くなるのは、梅雨明けの暑さのためばかりではありません。

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