2013年1月28日月曜日

体罰事件に思うこと

大阪の高校での事件に始まり、様々な場での体罰が問題になっています。当然のことながら批判した意見ばかりです。有名選手やコーチ、監督なども自身の体験から否定的な意見を表明しています。
私自身も中高大と運動系部活でした。中、高とも当時まあまあ強かったのですが、良い指導者に恵まれ体罰とは無縁でした。真夏のランニング中に水をかけられたくらいはありますが。大学は専任コーチもいませんでしたから当然体罰などありませんでした。
「叱られ役」を作ることで、チームをまとめるという指導方法を聞いたことがありますが、誰をその役にするのか、またその「叱り方」などは難しいと思います。体罰で従わせて一時的には好成績が得られても、中長期的には難しいでしょうし、何より選手の成長や未来には妨げにしかなりません。
医師の世界は昔から徒弟制度のようなものがあって、上の意見は絶対で、手術中に怒られたり、時には蹴飛ばす医師もいたようです。厳しくも愛情のある指導(蹴飛ばすのはダメ)は、若い医師本人のためになることも多いですが、理不尽な仕事の押しつけや長時間労働を強いることは、許されません。パワハラ行為は慎むべきですが、一部の病院では未だ昔の雰囲気が抜けない医師がいるようです。現在は研修医が病院や診療科を選ぶ時代なので、このような医師のいるところは避けられ、いずれ衰退せざるを得ないでしょう。中高校生などに限らず、現在の若者(年寄りくさいですが)は叱られ慣れしていないので、叱り方や注意の仕方を考えないといけません。分野を問わず指導者と呼ばれる人は、その辺りをもっと理解して指導していかないといけない時代だと思います。

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