2011年10月4日火曜日

国民医療費

先日、2009年度の国民医療費が約36兆円となり、過去最高を更新したというニュースがありました。特に高齢者の医療費が増加していること、原因として高度な医療技術や高価な医薬品などが挙げられていました。
高齢化が進行している以上、医療費の増加は避けられません。皆が少しでも効果のある薬を求め、少しでも侵襲の少ない治療法を希望する限り、これらにかかる費用は減りません。医師も製薬会社もただで、最新の治療を提供するわけにはいかないのですから、どうしても負担は増えざるを得ません。
また各種疾患には診療のガイドラインが作られています。例えば高血圧のガイドラインを遵守するならば、大抵何種類か薬を投与することになります。薬剤費が減る訳がありません。以前書いたジェネリック医薬品を使ったとしても大幅には変わらないでしょう。無駄な検査や薬、受診を控えるくらいの努力はしてもいいかもしれません。
高齢者には一定金額以上の診療はしないとでも決めない限り、医療費の増加は続きます。医療費の抑制を考えることも大切ですが、国家予算のなかでどう負担していくのか、増税か、自己負担を増やすかなどを、国はもっと議論して決めてほしいと思うばかりです。でも今の日本の政治を見ていると・・  本当に暗くなります。

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